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Exhibition

生江葉子 個展
-Yoko Namae Solo Exhibition-

待ち合わす場所

2022年12月8日(木)-12月26日(月)
10:00~20:00
​火曜・水曜 定休


 

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​「いずれみんなが来る所」/ 2022年

Web Gallery
​準備中

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 絵を描くことを「待つ」と表す作家がいます。このタイプの作家は描き初めの段階で完成図のイメージをはっきりと持たず、何かが表れてくるまで画面上で手を動かし続け、ランダムな作業の中からイメージの片鱗を掴むとそれを手掛かりに絵を描き上げていきます。手を動かす前から描くものが決まっており、設計図に沿っていくように絵を描く人にはなかなか理解に苦しむ描き方かもしれません。ですが私の周りにはこの手の描き方をする作家がわりと多く、今展の作家である生江葉子さんもまさにこのタイプの作家です。
 生江さんの場合描き初めの段階では原色系の色を乗せることが多いそうです。そこからさらに色を重ね、ある程度のところから削りの作業を取り入れ、また重ねていく。目指すべきイメージが掴めるまでその作業の方向性には恐らく明確な意図は無く、ひたすら自分の感覚のままに手を動かすと察します。とは言ってもその作業は決していい加減なものではなく、むしろランダムな作業だからこそ、純度が限りなく高い作家の感性が画面に刻まれていくのではないでしょうか。描くもののイメージを持っていない段階であるが故に、選ぶ色や筆の走らせ方にはある意味で完成図への忖度が全く無く、作家の気が赴くままに自由に伸びやかに絵具が広がっていくのではないかと思います。そうして真白かったキャンバスは徐々に作家の世界へと塗り替えられ、本当の意味で絵を描く土台が出来上がっていくのかもしれません。
 画面の中に何が表れてくるのか…作家にとって「待つ」ということは作業を通して模索し続けることに他なりません。感性によって作られた土台の中をひたすら潜りながらイメージの欠片を探ること、それはある意味で自分の内面へと潜っていくことと同意かもしれません。そうして掬い上げるイメージの欠片は、時に思いがけない自分自身との邂逅を果たすこともあると思います。作家が画面を通して待ち続けているもの、その正体をあえて言うのであれば、それはまだ見ぬ作家自身の姿なのかもしれないと私は思います。

​2022年12月 飯田未来子

生江 葉子 -Yoko Namae –


【経歴】 
1950年 小田原市に生まれる 
1970年 武蔵野美術短期大学油絵科卒業 
1971年 武蔵野美術短期大学油絵科修了 
1975年 近代美術協会出品 会員推挙 
1995年 近代美術協会委員推挙 
2001年 近代美術協会退会 現在 無所属 東京都在住 

【個展】
1995, 97年 銀座アートプラザ(銀座)
1999, 2001年 ギャラリーゴトウ(銀座)
2001, 12年 ギャラリーYORI(代々木上原)
2002, 03, 05年 ギャラリー汲美(銀座、京橋、日本橋)
2004年 ギャラリー7℃(中目黒) 
2006年 うつわ菜の花(小田原) 
2007年 ギャラリーy(小平)/ギャラリーオカベ(銀座) 
2008, 10, 12, 14, 16, 18年 ギャラリー403(銀座) 
2009年 中和ギャラリー(銀座) 
2011年 飛鳥画廊(小田原) 
2013年 エスパス ミラボウ(神楽坂) 
2014, 16, 18, 20年 金井画廊(京橋) 
2015年 ギャラリー五峯(下井草) 
2015, 17, 19年 小田急百貨店(新宿)
2020年 企画画廊くじらのほね(千葉)
2021年 小田急百貨店(新宿)
2022年 金井画廊(京橋)

 

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​「Diva」/ 2022年

© 企画画廊くじらのほね