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榎並 和春 -Kazuharu Enami-
 
 
 
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​「ウスバカゲロウ」/ ドローイング

 

Web Gallery 常設展示室 にて作品取り扱い中

  毎年この時期に榎並さんの個展を企画させていただいて、早くも今回で4度目となりました。この度も近隣の山口画廊さんと同時開催とさせていただき、山口画廊さんでは板パネルを支持体にした混成技法によるタブロー作品を、くじらのほねでは画用紙が支持体のドローイング作品をご紹介させていただきます。
 繰り返しになると思うのですが、榎並和春という作家は私にとって特別な作家であり、多分この事実はこの先も揺らがないのだろうと思います。「絵を売るお店をやりたい」と思いながら、具体的なイメージが何も掴めていなかった20代の頃。日本の多くの方々と同じようにもともと美術館でしか展示を見る機会も経験も無かったので、今の作家の絵を見始めたのはそんな構想が頭に浮かんでからでした。それからはたまたま見つけたギャラリー等を覗くなどして、これまであまり接点が無かった現存作家の作品に触れ始め、全く知らなかった世界を楽しく見て回っていた記憶があります。しかし一方で「美術館に並ぶ絵との違い」のような感覚が、漠然としながらもわりと早い段階で自分の中に生じていたことも覚えています。それは美術館で見てきた絵から感じていた何かが、それまで見てきた現存作家の絵には無いという感覚で、その“何か”は具体的な言葉で形容しがたいのですが、それが無いことは自分の中で明確な差異として感じ続けておりました。その差異の存在は長らく疑問だったのですが、美術館で見てきた作品の多くは昔のもので、描き手が生きた時代が今とは違うためだろうと、いつの間にかそう考えるようになっていました。榎並さんのタブロー作品を初めて見たのはその矢先だったと思います。初めて見た時はただ衝撃で頭の中が真っ白になり、次にやっと浮かんだことは「美術館の絵みたい」という言葉でした。「時代が違うから」と諦めにも似た小さな結論が軽々と吹き飛ばされていったあの出会いは、自分の中のチャンネルが明確に切り替わった瞬間であり、その後のモノの見方は大きく変わったと思います。結果として今の自分とくじらのほねがあると考えると、あの出会いは、出会いそのものが自分にとって大きな希望であったと思います。
(2024年 榎並和春個展によせて)

© 企画画廊くじらのほね

榎並 和春 - Kazuharu Enami -
【略歴】
1952年   兵庫県生まれ 
1981年   山梨大学教育学部美術科卒業 
1983年   第1回個展 (86第2回)   (山梨県民会館) 
1986年   山梨県芸術祭展ー芸術祭賞受賞 山梨県所蔵 
1987年   東京セントラル美術館大賞展ー入選 同’89 ‘93 
1988年   第3回個展 (89第4回、90題5回) (銀座・中央画廊) 
1990年   国画会展ー初出品 以降毎年出品 (東京都美術館)        
1990年   第6回個展、91第7回、92第10回、93第11回 (甲府・おおくぼ) 
1991年   第8回個展 (銀座・スルガ台画廊) 
1992年   第9回個展 (銀座・銀屋画廊)       
1992年   第一回小磯良平大賞展ー入選 (神戸・小磯記念館)        
1992年   JAPAN大賞展ー佳作賞受賞 (銀座・洋協ホール)        
1992年   第五回山梨県新人選抜展ー山梨県立美術館賞受賞作品収蔵 
1993年   第67回国画会展ー新人賞受賞 (東京都美術館)        
1993年   印象神戸展ー大賞受賞 (神戸市立博物館)神戸市所蔵       
1993年   第12回個展 (銀座・スルガ台画廊) 
1994年   昭和会展招待 同’95 (銀座・日動画廊)        
1993年   上野の森美術館大賞展ー賞候補 (上野の森美術館)        
1993年   第13回個展 (甲府・Gallery Win)        
1993年   第14回個展 (銀座・中央画廊) 
1995年   大木記念財団海外研修奨励金を得てイタリアで一年間研修        
1993年   第15回個展ナルニ市共催 (ナルニ市民劇場) 作品寄贈
1996年   第70回国画会展ー奨励賞受賞 (東京都美術館)        
1993年   第16回個展「ナルニの街かど」 (甲府・三彩洞) 

1997年以降 個展で発表。2024年現在で個展回数は120回となる。 

【主な個展開催画廊】海文堂(神戸)/ ハーバーズ・ミル(甲府)/ 惣(銀座)/ ルポール(神戸)/ 阪急梅田本店/ 銀座松屋/ イノセント(甲府)/
山口画廊(千葉)/ 光画廊(銀座)/ SHIMA(西宮)/ 洛(京都)/ シャギーD・ G(町田)/ 企画画廊くじらのほね(千葉) 

【パブリックコレクション】山梨県立美術館/ 山梨県立大学/ 山梨英和大学/ 山梨県文化課/ 神戸市 文化課/ イタリア・ナルニ市役所


 

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